14.1.1 一般事項
この章は、各種金属の表面処理、金属製品の製作及び取付け工事に適用する。
また、1章[各章共通事項]と併せて適用する。
14.1.2 基本要求品質
(1) 金属工事に用いる材料は、所定のものであること。
(2) 製品は、所定の形状及び寸法を有し、所定の位置に堅固に取り付けられていること。
(3) 製品は、所要の仕上り状態であること。
14.1.3 工法
(1) 製品等を取り付けるための受材は、構造体の施工時に取り付ける。
ただし、やむを得ずあと付けとする場合は、次により、防水層等に損傷を与えないよう、特に注意する。
(ア) (1)の受材を、あと施工アンカーの類とする場合は、十分な耐力を有するものとする。
(イ) あと施工アンカーの穿孔時に鉄筋に当たった場合は、受材の取付けに有効で、かつ、耐力上支障のない部分に穿孔位置を変更する。
(ウ) (イ)で使用しない孔は、モルタル等を充填する。
(エ) あと施工アンカーの施工後の確認試験は、引張試験とし、次による。
ただし、軽易な場合は、監督職員の承諾を受けて試験を省略することができる。
(a) 1ロットは、同一施工条件で施工されたものとする。
(b) 試験の箇所数は、1ロットに対し3本とし、ロットから無作為に抜き取る。
(c) 試験方法は、あと施工アンカーを確認強度まで引張るものとする。
また、判定基準は、確認強度を有する場合を合格とする。
なお、確認強度は、1.2.2[施工計画書]の品質計画において定めたものとする。
(d) ロットの合否判定は、ロットの全ての試験箇所が合格と判定された場合に、当該ロットを合格とする。
(e) 不合格ロットが発生した場合の措置は、次による。
① 直ちに作業を中止し、不合格の発生原因を調査して、必要な改善措置を定め、監督職員の承諾を受ける。
② 不合格ロットは、さらに、そのロットの 20%を抜き取り、試験箇所の全てが合格すれば、ロットを合格とし、不合格の場合は、そのロットの全てに対して試験を行う。
なお、試験方法及び判定基準は(c)による。
③ 試験の結果、不合格となったあと施工アンカーは、切断等の措置を行い、(ア)から(ウ)までにより、新たに施工し、さらに、(c) による引張試験を行う。
(2) 異種金属で構成される金属製品の場合は、適切な方法により接触腐食を防止する。
14.1.4 養生その他
(1) 金属製品は、必要に応じて、ポリエチレンフィルム、はく離ペイント等で養生を行い搬入する。
(2) 取付けが終わった金物で、出隅等の損傷のおそれがある部分は、当て板等の適切な養生を行う。
(3) 工事完成時には、養生材を取り除き清掃を行う。
なお、必要に応じて、ワックス掛け等を行う。
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