19.4.1 一般事項
この節は、厚膜型塗床材 (弾性ウレタン樹脂系塗床材及びエポキシ樹脂系塗床材)及び薄膜型塗床材 (エポキシ樹脂系塗床材) を用いて、床仕上げを行う工事に適用する。
19.4.2 材料
(1) 厚膜型塗床材
(ア) 弾性ウレタン樹脂系塗床材
(a) 弾性ウレタン樹脂系塗床材のホルムアルデヒド放散量は、JIS K 5970(建物用床塗料)に基づき、等級は特記による。
特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
(b) 弾性ウレタン樹脂系塗床材の硬化後における品質は、表19.4.1による。
(c) その他材料
プライマーは、1液形ポリウレタン又は2液形エポキシ樹脂とし、トップコートは、1液形ポリウレタン又は2液形ポリウレタンとする。
その他の材料は、主材料の製造所の指定する製品とする。
(イ) エポキシ樹脂系塗床材
(a) エポキシ樹脂系塗床材のホルムアルデヒド放散量は、JIS K 5970に基づき、等級は特記による。
特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
(b) エポキシ樹脂系塗床材の硬化後における品質は、表19.4.2による。
(c) その他材料
プライマー、骨材等は、主材料の製造所の指定する製品とする。
(2) 薄膜型塗床材
(ア) 薄膜型塗床材に使用する塗料は、エポキシ樹脂系とする。
(イ) 薄膜型塗床材のホルムアルデヒド放散量は、JIS K 5970 に基づき、等級は特記による。
特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
(ウ) 薄膜型塗床材の硬化後における品質は、表19.4.3による。
(エ) その他材料
プライマー等は、主材料の製造所の指定する製品とする。
(3) 塗床の色合等は、見本品又は見本塗りによる。
19.4.3 工法
(1) モルタル塗り下地は、15.3.5[工法](2)により、施工後14日以上、コンクリート下地は 15.4.3[工法]により施工後 28日以上放置し、乾燥したものとする。
なお、下地の突起及び脆弱層(レイタンス等)は、除去する。
(2) 厚膜型塗床材は、次による。
(ア) 弾性ウレタン樹脂系塗床は、次による。
(a) 弾性ウレタン樹脂系塗床の仕上げの種類及び工程は、表 19.4.4により、仕上げの種類は特記による。
特記がなければ、平滑仕上げとする。
(b) 塗床材は、塗床材の製造所が指定する割合に正確に計量した主剤と硬化剤を、かくはん機により練り混ぜて用いる。
(イ) エポキシ樹脂系塗床は、次による。
(a) エポキシ樹脂系塗床は、次の①から③までにより、工法及び仕上げの種類は特記による。
① 薄膜流しのべ工法 (平滑・防滑仕上げ) は、表19.4.5 による。
② 厚膜流しのべ工法 (平滑・防滑仕上げ) は、表19.4.6 による。
③ 樹脂モルタル工法 (平滑・防滑仕上げ) は、表19.4.7 による。
(b) (a)以外は、(ア)(b)による。
(3) 薄膜型塗床材は、次による。
(ア) 薄膜型塗床の工法(平滑仕上げ)の種類は、表19.4.8による。
(イ) (ア)以外は、(2)(ア)(b)による。
19.4.4 施工管理
(1) 気温が5℃以下、湿度80%以上又は換気が十分でない場合の施工は、18.1.6[施工管理](1)による。
(2) 施工中は、直射日光を避けるとともに、換気及び火気に注意し、また、周辺を汚さないよう養生を行う。
(3) 仕上げ後、適度に硬化するまで、吸湿及び汚れを防ぐよう養生を行う。
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