20.4.1 一般事項
この節は、土圧等の小さい場合に使用する間知石及びコンクリート間知ブロック積みに適用する。
20.4.2 材料
(1) 間知石は表面がほぼ方形に近いもので、控えは四方落としとし、控え長さは面の最小辺の1.2倍以上とし、材種は特記による。
(2) 間知石の表面はほぼ平らなものとし、合端は30mm程度とする。
(3) コンクリート間知ブロックは JIS A 5371 (プレキャスト無筋コンクリート製品) の積みブロックに基づき、種類及び質量区分は特記による。
(4) 地業の材料は、4.6.2[材料](1)による。
(5) コンクリートは、6章 14節[無筋コンクリート]による。
(6) 目地用モルタルの調合は、容積比でセメント1:砂2とする。
(7) 硬質ポリ塩化ビニル管は、表 21.2.1[排水管用材料]のVP管とする。
20.4.3 工法
(1) 土工事は、3章[土工事]による。
(2) 地業は、4.6.3[砂利及び砂地業]の砂利地業とする。
(3) 間知石積みは、練積みとし、次による。
(ア) 積み方は布積み又は谷積みとし、適用は特記による。
特記がなければ、谷積みとする。
(イ) 谷積みの天端石及び根石は、表面が五角形の石を用いる。
(ウ) 間知石は、可能な限り形状のそろった石を用い、根石、隅石及び天端石は、可能な限り大きな石を用いる。
(エ) 石積みは、根石から積み始め、合端はげんのう払いを行い、控えが法面に直角になるようにする。
また、可能な限り石面が一様になるように据え付け、裏込めコンクリートを打ち込みながら積み上げる。
なお、石面には、モルタルが付着しないようにする。
(オ) 裏込めコンクリートは、石積み面からコンクリート背面までの厚さを、適切に保つようにする。
(カ) 透水層として裏込め材を用いる場合は、石積みに伴い所要の厚さを適切に充填する。
(キ) 1日の積上げ高さは、1.2mを超えないものとし、工事半ばの積終わりは、段形とする。
(ク) 合端に空洞を生じた箇所は、モルタルを目地ごて等で充填する。
(ケ) 目塗りは特記による。
(コ) 伸縮調整目地は15m程度ごと並びに勾配及び高さの変わる位置に設け、目地の材種、厚さ等は特記による。
(サ) 水抜きは、径 50mm以上の硬質ポリ塩化ビニル管とし、土質に応じて2~3m2に1個の割合で千鳥に設ける。
また、水抜き管の元部に土砂流出防止マット200×200(mm)を設け、0.1m3程度の砂利又は砕石を置く。
(4) コンクリート間知ブロック積みは、次による。
(ア) 合端合せは鉄棒等を用い、げんのうは用いない。
(イ) 伸縮調整目地部分及び端部は、半ブロックを用いる。
(ウ) (ア)及び(イ)以外は、(3)による。
(5) 気温が低い場合又は降雨若しくは降雪時の場合、施工は、22.5.4[施工](1)による。
20.4.4 養生
(1) 気温が低い場合又は降雨若しくは降雪時の場合、養生は、22.5.5[養生]による。
(2) 必要に応じて、シート等で覆い適宜散水して養生を行う。
(3) コンクリートが硬化するまでは、振動、衝撃等を与えない。
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